初心者のための株豆知識

[ナンピン買い]

株を始めたばかりの頃は、買った株が少しでも値下がりすると、とても不安になってしまいがちです。株価は常に上下するものですから、買値より下落することもよくあります。
落ち着いて株式投資するためにもナンピン(難平)買いの手法をマスターしましょう。
ナンピン買いとは、例えば、500円で100株買った株が300円まで下落してしまった場合、300円で100株買い増しすれば、平均取得単価は400円になります。このように平均取得単価を下げるために買い増しすることをナンピン買いと言います。
300円の株価が500円に回復するのは時間がかかりそうで心配ですが400円なら多少の時間で回復するかもしれません。400円まで回復した時、とりあえずナンピン用に購入した100株は処分しておけば、400円から再スタートできます。

ただし、ナンピン買いはどんな銘柄にも有効とは言えません。
東証マザーズや大証ヘラクレス等のベンチャー市場の銘柄は株価が激しく変動することが多いため一度下落するとどこまで下げるか予測不能ですから初心者の方にはお勧めできません。
PERやPBRを見極め割安でかつ、東証1部や2部、大証1部や2部等から倒産リスクの少ない安定した銘柄を探して投資しましょう。

また、株は倒産や大幅赤字等で大暴落する場合もありますので、情報は的確につかんで、下げ止まる気配がなさそうな場合には思い切って早めに処分しましょう。
上場している企業は株価に影響しそうな情報は適宜開示することになっています。
開示情報は、各取引所のサイトや「NIKKEI 開示速報」等にリアルタイムで掲載されていきますので要チェックです。


[銘柄選び]

では、実際にどのような銘柄を買えばよいのかを考えてみましょう。
まずは予算をもとに買える金額の銘柄をいくつかピックアップします。
ただし予算いっぱいに買ってしまうと、もし株価が下落した時にナンピン買いをすることができなくなってしまいますので、出来れば予算の半額もしくは予算の3分の1程度の銘柄を選ぶことをお勧めします。

いくつかの銘柄をピックアップしたら、その企業のホームページにアクセスしてみてください。
(ホームページはGoogle等の検索エンジンで企業名で検索すればすぐに見つかります)
上場している企業のほとんどは自社のホームページに「IR情報」というページを持っており、四半期ごとの決算書等の業績を開示していますので必ずチェックしてください。
決算書のチェックポイントは、
・売上高・営業利益・経常利益が前年よりも向上しているか
・赤字になっていないか(利益がマイナスになっていないか)
です。決算書にはその他にも、今後の見通し等も文章で記載されていますので一通り目を通しておくことをお勧めします。

最近の業績のチェックが終わったら、次に、現在の株価が割安かどうかの指標であるPER・PBRをチェックしましょう。PER・PBRについては、[割安株の見つけ方]をご参考ください。

次は株価チャートのチェックです。
株価チャートをチェックする際には、「日足」「週足」「月足」すべて確認しましょう。
日足チャートで最近急激に株価が暴騰しているものは急落する恐れもありますのでしばらく様子見した方が無難です。特に株主優待や高額な配当がある銘柄は、権利確定前に急騰し権利確定落ち後に急落する事がよくありますので注意が必要です。権利確定月付近の場合は前年の同月付近の株価チャートのチェックもしておきましょう。

 <銘柄選びのポイント>
 ・予算を元に買える銘柄をピックアップする。(出来れば予算の半額もしくは3分の1)
 ・その企業のホームページのIR情報から最近の業績をチェックする。
 ・現在の株価が適正かどうかPER・PBRをチェックする。
 ・株価チャート「日足」「週足」「月足」すべてをチェックする。


[米国市場の影響]

日本の株価は、米国株価や円対ドルの為替の影響も大きく受けて変動します。
特にデイトレを行う場合には前日の米国株価の影響を受けることが多々ありますので、米国株価の動向にも注視しておくことが必要です。
また、自動車など輸出産業の割合が大きい日本では急激な円高は株価の急落にも繋がるため、為替の動きにも注視が必要です。

ダウ平均株価は、「Yahoo! Dow Jones Industrial Average」で確認できます。
円ドルの為替は、「Yahoo!ファイナンス 外国為替 アメリカドル」で確認できます。


[株の格言]

閑散に売りなし
  下落相場が続いた後、売買(出来高)が少なくなり閑散としてくる。悪材料も出尽くして売りたい人は
  売り終わった状態なので、しばらくすると徐々に株価が上昇してくる事も多いため、慌てて売り急ぐ
  ことはない。という格言。

休むも相場
  売買を繰り返していると次第に熱くなりすぎて相場全体が見えなくなってしまうので、時には休んで
  冷静に相場を見つめ直す時も必要。という格言。

もうはまだなり、まだはもうなり
  そろそろ天井(底)かと思っているとまだまだ高値(底値)が続いたり、天井(底)はまだまだだと思って
  待っているともう天井(底)になっていたり。という格言。相場を読むのは難しいという意味。









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